米3月新築住宅販売件数、前月比8.8%増の69.3万件―市場予想上回る

4/24 8:42 配信

ウエルスアドバイザー

<チェックポイント>
●春の需要期入りで増加に転じる―2月分は下方改定
 
●住宅価格は前月比6%上昇―7カ月ぶりの高水準
 
●住宅在庫は08年1月以来の高水準も、需要満たすには不十分との見方
 
 
 
 
 米商務省が23日に発表した3月の新築住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比8.8%増の年率換算69万3000件となり、市場予想の平均値である66.8万件を上回った。2月の減少から増加に転じた格好だが、2月分については66.2万件(前月比0.3%減)から63.7万件(同5.1%減)に下方改定されている。前年比は8.3%増と、12カ月連続で前年水準を上回った。
 
 春の需要期に入ったことや、住宅在庫(供給)が増えたことに加え、高い金利水準が続いていることから住宅販売業者が住宅ローン金利の一部を肩代わりするキャンペーンや値下げなどを実施したことが増加の背景にあるようだ。
 
 住宅価格は、中央値(季節調整前)で前月比6.0%上昇の43万0700ドルとなり、23年8月の44万0900ドル以来、7カ月ぶりの高値となった。
 
 住宅供給(在庫)をみると、新築住宅在庫(季節調整値)は前月比2.6%増の47万7000件と11カ月連続で増加し、08年1月の48万7000件以来、16年2カ月ぶりの高水準となった。販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は8.3カ月相当と、住宅建築業界が需要と供給のバランスが取れた容認可能な水準とする6カ月相当を上回った。住宅在庫のうち、すぐに販売できる完成件数は前月比3.5%増の8万9000件と10年3月の9万件以来、14年ぶりの高水準となった。
 
 ただ、完成件数は在庫全体の18.7%(2月は18.5%)にとどまっている。未着工件数は全体の22.2%(同21.3%)、建築中件数は全体の59.1%(同60.2%)だった。
 
 在庫全体では住宅バブル期の在庫水準である45万戸に達しているが、フレディマック(米連邦住宅貸付公社)は、現在の住宅取得需要の高さを満たすためには住宅供給が最大400万戸不足していると試算しており、市場の一部では最大で500万戸が不足しているとの見方もある。
 
<関連銘柄>
 NASD投信 <1545> 、NYダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547>
 SPD500 <1557> 、NYダウ <1679> 、NYダウブル <2040>
 NYダウベア <2041>
 
(イメージ写真提供:123RF)
 

ウエルスアドバイザー

最終更新:4/24(水) 8:42

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