中国テンセント、予想超える増収増益-スーパーアプリの微信が好調

5/14 18:17 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 中国企業として時価総額最大のテンセント・ホールディングス(騰訊)が発表した1-3月(第1四半期)売上高は予想を上回った。中国の景気回復が滞っているものの、同社のスーパーアプリ「微信(ウィーチャット)」が広告・ゲーム事業の伸びを後押した。

1-3月の決算によれば、売上高は前年同期比6%増の1595億元(約3兆4500億円)。予想平均は1588億元だった。純利益は62%増の418億9000万元と、予想の345億元を大きく超えた。

テンセントは微信を通じた広告やeコマース販売、ゲーム内課金による収益化を強化し、他部門の低迷を補っている。こうした収入源は同社がゲームや生成人工知能(AI)などの分野で次の飛躍を目指す間の時間稼ぎになるとみられる。

世界2位の経済大国である中国では、新型コロナウイルス禍後の景気回復が進んでいない。不動産危機や若者が職に就けない状況が続く中で、中国の消費者は慎重な姿勢を崩していない。

中国共産党は開催が遅れていた第20期中央委員会第3回総会(3中総会)を7月に開くが、経済を刺激する新たな政策が打ち出されるとの期待もある。

原題:Tencent’s Revenue Beat Estimates After WeChat Lifts Ad Growth (抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:5/14(火) 18:17

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