(ブルームバーグ): トヨタ自動車は17日、主力ハイブリッド車(HV)の新型「プリウス」について後部座席のドアハンドルのスイッチに不具合があるとして世界で約21万台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。堤工場(愛知県豊田市)のライン稼働停止はプリウスの品質確認に伴うものだったと明らかにし、リコールの決定に伴って18日に再開することも明らかにした。
トヨタが国土交通省に提出したリコール届けによると、後部座席のドアハンドルの開スイッチの防水性能が不十分なため洗車などで大量の水がかかるとスイッチ内部に侵入することがあり、使用を続けると内部の回路が誤作動して最悪の場合、走行中に後席のドアが開く恐れがある。国内での事故は報告されていない。
トヨタ広報担当の角野直輝氏によると、日本と北米、欧州、アジアで計約21万1000台が対象となる。プリウスの品質確認を終え、リコールが決定したためライン稼働を再開することにしたという。
今月4日から稼働を停止している同ラインについてトヨタはこれまで一部生産工程の確認作業のためとしていたが、詳細については明らかにしていなかった。同じラインで作る「カローラ」の生産は再開するが、問題のスイッチの対策品が間に合わないためプリウスの生産停止は続けるという。
日本でリコール対象となるのは2022年11月24日から24年4月3日までに生産された計13万5305台。
関連記事
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bloomberg
最終更新:4/17(水) 15:32
Copyright © 2024 Bloomberg L.P. 記事の無断転用を禁じます。
© LY Corporation