圧倒的な運用効率! シャープレシオが6を超えるインド・インフラ株式ファンド

4/11 16:30 配信

ウエルスアドバイザー

 投資信託のパフォーマンス(運用成果)を評価する代表的な指標としてリスク(標準偏差)あたりのリターンを示す「シャープ・レシオ」がある。同じリターンをあげている商品を比較して、より小さなリスクの方を高く評価するのだが、一般的に、シャープレシオは「1」を超えていれば優秀とみなされ、「2」以上になると非常に優秀なファンドという評価をされる。しかし、今現在の投信市場には、シャープレシオが「6」を超えるファンドが存在する。3月末時点で期間1年のシャープレシオが6.69を記録しているのが「HSBCインド・インフラ株式オープン」、そして、「イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド」は6.34だ。その他、インド関連の株式ファンドが軒並みシャープレシオで5以上をたたき出している。
 

 シャープレシオの計算式は、特定期間のトータルリターンを分子にして、分母にはその期間のリスク(標準偏差)からリスクフリーレート(預貯金等の金利)を差し引いた値を置く。今の日本ではリスクフリーレートはゼロであるため、単純にトールリターンをリスクで割った指標と考えればよい。そこで、シャープレシオがトップになっている「HSBCインド・インフラ株式オープン」の過去1年間のトータルリターンは3月末時点で75.97%で、この期間のリスク(標準偏差)は11.35%になっている。2ケタに足がかかるほどの価格のブレがあったものの、リターンが非常に大きかったために、シャープレシオが非常に大きな値になっている。
 

 このシャープレシオの水準だが、このところ資金流入額でトップになっている「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」では3.47、それに次ぐ人気銘柄の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は3.76だ。この2つのファンドのシャープレシオも非常に高い数値なのだが、それにもまして優れているのがインド・インフラ株ファンドということになる。「オルカン」や「S&P500」との差になっているのは、トータルリターンの水準だ。インド・インフラ株ファンドが75%に対し、「S&P500」は49%、「オルカン」は41.10%と一段階低い水準になっている。
 

 相対的にインド株ファンドのシャープレシオを引き上げているのは、トータルリターンの高さだ。インド・インフラ株ファンドに次ぐ高いシャープレシオになっている「イーストスプリング・インド・コア株式」(シャープレシオは5.85)の過去1年間のトータルリターンは62.73%、「ノムラ・印度・フォーカス」(同5.67)は65.90%だった。
 

 過去1年間のリスクは、新興国に分類されるインド株で、しかも、インフラ関連にフォーカスしたファンドであっても11%程度、インド株全般を対象としたファンドでは10%程度と一段と低くなっている。価格のブレが株式ファンドとしては小さく、ファンドの基準価額(分配金再投資ベース)の動きは、直線に近い形で右肩上がりになっている。投資対象としては理想的な軌跡といえる推移だ。このようなリスク水準が年15%以下の比較的低い水準にあるのは、米国の「S&P500」なども同じようなことが言え、これらリスク水準が低い株式ファンドの価格推移などを背景に、現在の相場付きを「ゴルディロックス相場(適温相場)」とみる向きもある。
 

 いずれにしても、投資信託を使った資産形成において、シャープレシオの高いファンドに着目することはひとつの目安になる。現在のように株式ファンドのトータルリターンが高く出ている時期には、より高いトータルリターンのファンドを探すということに加えて、シャープレシオの高いファンドを選ぶと比較的リスクを抑えて高いリターンを得ることができる。そのシャープレシオランキングでインド株式に投資するファンドが軒並み好成績をたたき出していることに注目したい。(グラフは、「S&P500」を大きく上回るインド・インフラ株式ファンド)
 

ウエルスアドバイザー

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最終更新:4/11(木) 16:30

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