【ニューヨーク時事】22日午前のニューヨーク株式相場は、市場が注目する米半導体大手エヌビディアの決算発表を控えた持ち高調整の動きに小反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時10分現在、前日終値比15.58ドル安の3万9857.41ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は1.22ポイント高の1万6833.84。
生成AI(人工知能)ブームをけん引するエヌビディアは、この日引け後に2024年2~4月期(第1四半期)決算を発表する。同社の業績は、マイクロソフト、アルファベット、メタ(旧フェイスブック)などのハイテク大手だけでなく、エネルギーセクターなど幅広い分野に影響を及ぼすとみられ、投資家はひとまずポジション調整を先行させているもよう。
米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日午後、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日、5月1日開催分)を公表する。FRB高官らによる早期利下げに対するタカ派的な発言が相次ぐ中、内容を見極めたいとの思惑が広がっている。
一方、米不動産業者協会(NAR)が発表した4月の米中古住宅販売件数(季節調整済み、年換算)は前月比1.9%減の414万戸(前月422万戸)と、市場予想(421万戸=ロイター通信調べ)を下回ったが、影響は限定的だった。
個別銘柄では、化学大手のダウが2%超安、シェブロンが1%安となり、ダウ平均を下押し。エヌビディアは0.9%下落。半導体株は、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)が1.2%上昇する一方、インテルはほぼ横ばい、マイクロン・テクノロジーは0.3%安とまちまち。ターゲットは低調な決算内容を受けて失望売りが膨らみ、7%超急落している。同社の2~4月期決算は減収減益、1株当たり利益(EPS)は市場予想を下回った。(了)
時事通信
最終更新:5/23(木) 0:26
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