〔米株式〕NYダウ続伸、568ドル高=ナスダックも高い(3日午前)

5/3 23:12 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週末3日午前のニューヨーク株式相場は、大幅続伸している。この日発表の米雇用統計で就業者数の伸びが市場予想を下回る内容だったことで、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待が台頭した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比で一時580ドル超上昇。午前10時現在は、ダウ平均が568.50ドル高の3万8794.16ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が362.32ポイント高の1万6203.28。
 米労働省の発表によると、4月の非農業部門就業者数は17万5000人増加。伸びは3月の31万5000人増(改定)から大幅に縮小し、市場予想(24万3000人増=ロイター通信調べ)も下回った。また、失業率は3.9%と、0.1ポイント悪化。インフレに影響する平均時給は前月比0.2%上昇、前年同月比3.9%上昇と、いずれも3月から鈍化した。
 総じて軟調な結果となったことを受け、このところ後退していた政策金利引き下げに対する期待が再燃し、寄り付きから買いが活発化。CMEグループのフェドウオッチによると、市場が織り込む年内の利下げ幅は約50ベーシスポイント(bp)に拡大した。
 個別銘柄を見ると、アムジェンが12%超高と急伸。肥満治療薬「マリタイド」の中期段階の治験で、有望な暫定結果が得られたとの発表が好感されている。前日夕方の四半期決算で、1100億ドルの自社株買いを明らかにしたアップルも6.5%高。両社の株価がダウ平均の上げをけん引している。(了)

時事通信

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最終更新:5/3(金) 23:34

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