〔米株式〕ダウ大幅反落、570ドル安=インフレ圧力を嫌気(30日)☆差替

5/1 5:41 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】30日のニューヨーク株式相場は、米雇用関連指標でインフレ圧力の根強さが示されたことなどを嫌気し、3営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比570.17ドル安の3万7815.92ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は325.26ポイント安の1万5657.82で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3億517万株増の11億7503万株。
 朝方発表された1~3月期の賃金など雇用コストの伸びは前期から加速した。市場予想も上回ったことで賃金インフレ再燃への懸念が広がり、米長期金利が上昇。これを受け、ハイテク株を中心に幅広い銘柄の売りが膨らみ、ダウは引けにかけて下げ幅が拡大した。
 早期利下げに慎重姿勢を示す米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言にも注目が集まる。インフレが収まらない中、1日の金融政策会合後の記者会見で、「金融緩和により慎重な見解を示す」(市場参加者)との観測も相場を押し下げた。
 ダウ構成銘柄は軒並み値を下げた。中東情勢の混乱に伴う不買運動で1~3月期決算の利益が予想を下回ったマクドナルドが0.2%安、キャタピラーが4.4%安、マイクロソフトが3.2%安。一方、利益が予想を上回ったスリーエム(3M)は4.7%高、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は1.0%高だった。(了)

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最終更新:5/1(水) 6:26

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