(ブルームバーグ): 中国人民銀行(中央銀行)は11日、毎営業日発表する人民元の中心レートを通じ元相場を支え続ける方針を示唆した。オーバーナイトのオフショア取引で人民元が3週間で最大の下げとなっていた。
人民銀は中心レートを最近のレンジ内である1ドル=7.0968元に設定。1営業日当たりの許容変動幅は中心レートから上下2%の範囲内。中心レートは予測水準との開きが1597pips(ピップス)に拡大し、ブルームバーグが2018年に日次集計を開始して以後で最大となった。
オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)の為替ストラテジスト、クリストファー・ウォン氏は「強めの中心レート設定は政策当局が人民元の安定を追求する意欲と意思をシンブルに強調している。中心レートがコンセンサス予想から外れているのは明らかだが、強い中心レートは政策当局が市場に強いメッセージを送りたいと考えていることを示している」と述べた。
原題:China Ramps Up Yuan Support as Fixing Tops Estimates by Record (抜粋)
--取材協力:Iris Ouyang.
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最終更新:4/11(木) 11:07
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