〔東京外為〕ドル、154円台半ば=買い戻し一服でもみ合い(7日午後3時)

5/7 15:06 配信

時事通信

 7日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、買い戻しが一服し、1ドル=154円台半ばを中心にもみ合っている。午後3時現在は、154円53~55銭と前営業日(午後5時、155円49~50銭)比96銭のドル安・円高。
 朝方は、時間外取引での米長期金利上昇などで買いが先行し、154円30銭付近へ上昇した。神田財務官が為替相場に関し「過度な変動がある場合、適切な行動を取る」と発言したが、ドル円相場への影響は限定的だった。
 午前は、一時600円超値を上げた日経平均株価の上げ幅縮小などで、153円80銭台へ軟化した。その後は、国内輸入企業のドル買い・円売りが入ったほか、日銀が国債買い入れ額を前回から据え置いたのを受けて緩和的な政策が続くとの思惑が広がり、154円50銭台に水準を切り上げた。
 午後は、日経平均の持ち直しなどで154円60銭台に上伸したが、その後は利益確定売りで154円40~50銭台で伸び悩んだ。
 ドル円は米雇用統計後に151円台に下落したが、その後は再びドル買い・円売りに傾斜し、154円台を回復した。市場関係者は「政府・要人から踏み込んだ円安けん制発言がなく、買い戻しが進んだ」(外為仲介業者)と説明。別の関係者は「CPIなど今後発表される米経済指標が強めとなれば、ドル円は上昇する可能性が高いため、値頃の買いが入った」(国内銀行)とみていた。
 ユーロも正午から対円、対ドルともにもみ合い。午後3時現在は、1ユーロ=166円25~26銭(前営業日午後5時、166円62~65銭)、対ドルでは1.0758~0758ドル(同1.0715~0715ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/7(火) 15:34

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