〔東京外為〕ドル、142円台後半=新規材料乏しくもみ合い(14日午後3時)

4/14 15:13 配信

時事通信

 14日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、新規材料の乏しい中、1ドル=142円台後半でもみ合っている。午後3時現在、142円75~77銭と前週末(午後5時、142円83~85銭)比08銭の小幅ドル安・円高。
 前週末の欧州時間は、中国が米国への報復関税の税率を84%から125%へ引き上げると発表し、米中貿易摩擦の激化などが懸念され、144円台前半から一時142円近くまで急落した。その後は、レビット米大統領報道官の「トランプ大統領は中国との取引に前向きで楽観的」、コリンズ・ボストン連邦準備銀行総裁の「必要なら断固として行動する用意がある」といった発言を受け、一時144円20銭前後まで値を戻した。
 週明けの東京時間早朝は、米政権が相互関税の対象からスマートフォンなどを除外したと伝えられたのを受け、144円前後の高値圏で推移した。しかし、ラトニック米商務長官がこれらについて、半導体関連に絞った別の追加関税の対象になると明らかにすると、143円台半ば~後半に水準を切り下げた。
 仲値公示に向けては、「国内輸出企業のドル売り・円買いがやや優勢だった」(外為仲介業者)といい、143円台前半へじりじりと下落。赤沢亮正経済再生担当相が衆院予算委員会で、米関税措置に関連し、為替について加藤勝信財務相とベセント米財務長官の間で引き続き緊密に議論する旨を答弁すると、「円安是正を求められるとの思惑でドル売り・円買いが強まった」(邦銀)とされ、一時142円20銭台まで値を下げた。
 売り一巡後は買い戻され、午後は新規材料の乏しい中、143円前後でもみ合っている。
 ユーロは正午に比べ、対円で小安く、対ドルで強含み。午後3時現在、1ユーロ=162円55~56銭(前週末午後5時、162円31~32銭)、対ドルでは1.1386~1387ドル(同1.1363~1364ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:4/14(月) 15:33

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