欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米軟着陸期待は一服も重要イベントにらみ
下記の通り修正します。(誤) (正) 5日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。今晩の米経済指標が弱い内容となれば、軟着陸期待のドル買いは一服。ただ、米大統領選の投票結果や連邦準備制度理事会(FRB)の政策方針を見極めようと、ドルは売りづらい面もある。
前日発表された米国の製造業新規受注は低調な内容となり、前週末のISM製造業景況感指数の悪化も含めソフトランディング期待のドル買いは後退。ただ、米金利の小幅上昇でユーロ・ドルは1.0870ドル台に軟化、ドル・円は152円台を回復した。本日アジア市場でもその流れが続き、ドル買い基調の展開に。また、3連休明けの東京株式市場で日経平均株価が強含み、日本株高を好感した円売りが主要通貨を押し上げた。
今晩の米ISM非製造業景況感指数は鈍化が予想され、軟着陸期待はいったん後退しそうだ。この後の海外市場は米大統領選の行方を見極めるムードが広がりやすい。現時点では民主党候補のハリス副大統領、共和党のトランプ前大統領の接戦が予想されている。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが想定されるものの、次回12月会合は不透明。ただ、いずれもドル買い要因とみられ、過度な下げは抑制されよう。
【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・10月サービス業PMI改定値(予想:51.8、速報値:51.8)
・22:30 米・9月貿易収支(予想:-841億ドル、8月:-704億ドル)
・22:30 カナダ・9月貿易収支(予想:-12.0億加ドル、8月:-11.0億加ドル)
・24:00 米・10月ISM非製造業景況指数(予想:53.8、9月:54.9)
・米大統領選挙・議会選挙
《CS》
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最終更新:11/5(火) 17:29