ベッセント長官、日銀が「正しい行動を取る」と期待表明-ロイター
(ブルームバーグ): ベッセント米財務長官は30日、日本銀行の植田和男総裁が金融政策に関して、「正しい行動を取る」と期待していると述べたと、ロイター通信が報じた。早期利上げ観測を高める新たな発言となった。
ロイターによると、円安に対処するため、日銀が連続利上げを検討すべきかと問われたベッセント氏は、「何をすべきか私から彼らに言うつもりはない」とする一方、「リフレ政策だったアベノミクスは恐らく終わりを迎えたと考えているとは言っておきたい」と述べた。
ベッセント氏は、31日から米ノースカロライナ州アッシュビルで2日間の日程で開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせ、植田総裁と会談する見通しだ。
ベッセント長官の発言に先立ち、円安は進み、対ドルで1ドル=160円の節目を一時突破した。日本当局が円相場を下支えするため為替介入に踏み切って以来、約1カ月ぶりとなる。米当局も1998年以来となる円買い協調介入に加わっていた。
ベッセント氏の今回の発言を受けて円は小幅上昇し、31日午前に1ドル=159円80銭前後で取引されている。
ベッセント長官と片山さつき財務相は8月上旬、日米による協調介入を確認した後、必要なら躊躇(ちゅうちょ)することなく再び介入する用意があると警告。ベッセント氏はこの1年、為替市場への介入を繰り返すよりも、日銀が円相場を下支えするため利上げする方が望ましいとの考えを繰り返し示唆していた。
財務省は28日、過去1カ月間の為替介入の実施状況を公表した。7月30日から8月26日までの介入額は15兆3993億円と、月次ベースでは過去最大を更新。米国は円の買い入れ額をまだ明らかにしていないが、その規模ははるかに小さいと見込まれている。
円相場を支えるため日本を支援した今回の措置には、米民主党から批判が出ている。エリザベス・ウォーレン上院議員が円を巡る介入について行った照会に対し、ベッセント氏は時に厳しい調子で回答し、円を支援する措置を擁護。円相場が極端に変動すれば、その影響が米金利の上昇につながる可能性があると説明した。
日銀が利上げペースを加速させるとの観測は、日米の協調介入以降、急速に強まっている。31日午前のオーバーナイト・スワップ市場では、日銀が9月の金融政策決定会合で利上げする確率が88%織り込まれていた。
原題:Bessent Expects BOJ to ‘Do the Right Thing’ on Policy (1)(抜粋)
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Yoshiaki Nohara
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