(ブルームバーグ): 米ヘッジファンド会社のガルダ・キャピタル・パートナーズは、JPモルガン・チェースのマネジングディレクター、Yoichi Takemura氏を採用した。事情に詳しい関係者が明らかにした。日本にインフレが復活したことを受け、ガルダは20年以上にわたって停滞していた円金利トレーディングを拡大しようとしている。
Takemura氏はポートフォリオマネジャーとして1カ月以内にガルダのシンガポールオフィスに加わる予定だと、関係者が匿名を条件に述べた。同社がアジアで採用する中で最上級職の1人になるという。
ガルダは100億ドル(約1兆6000億円)余りの資産を運用し、先進国市場の金利、コモディティー、株式に関わるレラティブバリュー取引に重点を置いている。
ガルダの広報担当者はコメントを控えた。Takemura氏とは連絡が取れていない。JPモルガンの東京の担当者もコメントを控えた。
先週ブルームバーグが報じたところによると、日本銀行による政策修正がボラティリティーを生み出し、取引がより利益を生むようになったため、過去1年半に10人以上の円金利トレーダーがモルガン・スタンレーやシティグループを含む銀行を退職し、ヘッジファンドや他の運用会社に移籍した。ブルークレスト・キャピタル・マネジメント、キャプラ・インベストメント・マネジメント、ミレニアム・マネジメントなどが、このような人材を採用した。
ガルダではTakemura氏の採用により、円金利を含めたトレーディングを手掛けるポートフォリオマネジャーとアソシエートポートフォリオマネジャーの数が6人を超え、これまでの平均2、3人から増える。
原題:Hedge Fund Garda Hires JPMorgan’s Takemura for Yen Rates Trading(抜粋)
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最終更新:4/30(火) 17:15
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