ややドル安も調整の域を出ず、ドル円は１５１円台前半での取引続く＝ロンドン為替概況

ややドル安も調整の域を出ず、ドル円は１５１円台前半での取引続く＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、対欧州通貨などでややドル安の動き。ユーロドルは1.08台前半から1.08台後半へ、ポンドドルは1.26台前半から後半へと上昇している。昨日と同様に先週までのドル高に調整が入る程度の値動きにとどまっている。ドル円は引き続き151円台前半を離れずの取引となっており、ユーロドルなどが買われた分、ユーロ円やポンド円が買われる動き。ユーロ円は164円台前半で、ポンド円は191円台前半から後半で小高く推移している。米株先物が前日の下げから反発しており、欧州株も総じて堅調。米１０念債利回りは４．２２－４．２４％台での推移。ＮＹ市場での米耐久財受注や一連の米住宅価格指標、米コンファレンスボード消費者信頼感などの発表待ちとなっている。マン英中銀委員は、利上げから離れるべき時だったと、先週の英ＭＰＣでの利上げから据え置きへの転向について説明した。ただ、市場が利下げを織り込み過ぎている点には釘を刺した。また、ミューラー・エストニア中銀総裁は、利下げ開始が可能な地点に近づいている、と６月利下げを視野に入れる発言をしていた。

　ドル円は151円台前半での取引。ロンドン時間にはやや上値重く推移しているが、本日これまでのレンジは151.21から151.44近辺までと、見慣れた水準にとどまっている。米１０年債利回りは４．２２－４．２４％台で方向感なく推移している。米株先物が反発、欧州株も底堅い。

　ユーロドルは1.08台半ばでの取引。東京早朝の1.0835近辺を安値に、ロンドン市場では1.0864近辺まで買われている。ユーロ円は東京午前の163.96近辺からロンドン時間には164.36近辺に高値を伸ばした。対ポンドでは方向感なく売買が交錯している。前日と同様に先週までのドル高の流れにやや調整が入っている。エストニア中銀総裁が、６月利下げ開始を示唆したが、目立った反応はみられず。

　ポンドドルは1.26台半ばでの取引。東京早朝の1.2634近辺を安値に、ロンドン市場では1.2668近辺まで買われている。ポンド円も堅調。東京午前の191.18近辺を安値にロンドン時間には191.68近辺まで高値を伸ばした。ユーロポンドは0.8570付近から0.8580付近での揉み合いと、方向感に欠けた。マン英中銀委員が、利上げから離れるべき時だった、と先週の英ＭＰＣでの利上げから据え置きへの転向を説明。ただ、市場の利下げが織り込み過ぎである点には苦言を呈していた。サービスインフレの根強さが指摘された。

minkabu PRESS編集部 松木秀明