【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク株式相場は4日続落した。中東の地政学的緊張の高まりに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)高官から早期の利下げ開始に懐疑的な発言が相次いだことが嫌気された。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比530.16ドル安の3万8596.98ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は228.38ポイント安の1万6049.08で引けた。
イスラエルのネタニヤフ首相がイランによる報復攻撃の可能性に備えていると述べたことが報じられ、戦闘激化への懸念が拡大。終盤にかけて売りが膨らんだ。
またFRB高官からこの日、年内の利下げ回数が3回ではなく2回になるとの予想や、インフレ鈍化の確認に時間をかけるのが賢明だとの見方が示された。市場で早期の利下げ観測が後退し、株価の重しとなった。
時事通信
最終更新:4/5(金) 6:38
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