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<新興国eye>前週のインド株、金融セクターの好調な決算や米利下げ示唆を受け続伸=BRICs市況

5/7 9:12 配信

ウエルスアドバイザー

 前週(4月29日-5月3日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の3日終値は前日比0.98%安の7万3878.15、週間ベースでは26日終値比0.2%高と、続伸した。
 
 週明け29日は指数が上昇、翌30日は反落した。1日は「レイバーデイ」の祝日で休場。取引が再開された2日は反発した。
 
 週前半は、中東情勢の緊張緩和を受け、買いが優勢となった。また、SBIライフ・インシュアランスやICICI銀行、インダスインド銀行、アクシス銀行など金融大手が好調な決算を受け、急騰、上げを主導した。その後は、これまでの相場上昇を受け、高値警戒感から利食い売りが強まり、金融株とIT株が重石となった。また、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策決定会合を控え、買いが慎重となった。
 
 週後半は、休み明け後、取引が再開され、FRBが予想通り金利を据え置き、次のステップは利上げではなく、利下げサイクルの開始を確認したことが好感され、買いが優勢となった。また、スーリヤ・ロシュニやギャラント・イスパット、サルダ・エナジー・アンド・ミネラルズなど鉄鋼セクターが好調な決算となったことから急騰、上げを主導した。
 
 週末3日は急反落。高値警戒感から利食い売りが強まった。複合企業大手リライアンス・インダストリーズやスズキのインド法人マルチ・スズキ・インド(MSI)、ネスレ・インド、鉄鋼大手JSWスチールが下げをけん引。また、週末発表予定の米4月雇用統計への警戒感が強まったことも売りを強めた。
 
 今週(6-10日)のインド市場は中東紛争やウクライナ戦争、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内のインフレ動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定は6日の4月日経インド非製造業PMI(購買担当者景気指数)や10日の3月鉱工業生産など。
 
<関連銘柄>
 インドNIF <1678> 、インドブル <2046> 、インドベア <2047>
 
(イメージ写真提供:123RF)
 

ウエルスアドバイザー

最終更新:5/7(火) 9:12

ウエルスアドバイザー

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