シェブロンのヘス買収計画、米上院民主党トップが「待った」を要請

（ブルームバーグ）： 米民主党のシューマー上院院内総務は12日、米石油大手シェブロンが同業ヘスを530億ドル（約８兆2600億円）で買収する計画について、「ブレーキをかける」よう米連邦取引委員会（ＦＴＣ）に求めた。 買収が実現すれば、石油大手の価格決定力が増し、より容易にガソリンを値上げできるようになる恐れがあるとの懸念を示した。

シューマー氏は、ソーシャルメディア「Ｘ（旧ツイッター）」への投稿で、同買収案件について「私は警鐘を鳴らしている」とコメント。今回の書き込みには、昨年11月にＦＴＣに同案件の調査を要請して以降、買収への反対意見を示す同氏としては最も強い言葉が含まれている。

シェブロンはヘス買収によって、 新たな有力産油国の一つとされる南米ガイアナに大きな足がかりを得ることになり、米石油業界内の統合がさらに進むとみられる。今月には、同業大手のエクソンモービルが、同社にとって20年余りぶりの大規模案件となった600億ドルでのパイオニア・ナチュラル・リソーシズ買収を完了した。

原題：Schumer Urges FTC to ‘Pump the Brakes’ on Chevron-Hess Deal（抜粋）

(c)2024 Bloomberg L.P.