5日の中国本土市場概況:上海総合2.3%高で続伸、ハイテク関連上げ目立つ
前日の好地合いを継ぐ流れ。中国経済対策の期待感が引き続き相場の支えとなっている。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議が4日に開幕した(8日に閉幕)。会議の決定内容については、最終日に国営メディアが詳細を報じるのが通例で、市場では、10兆人民元(約214兆円)規模の財政政策が打ち出されるとの観測も流れている。中国景況感の改善も追い風。官民で公表された10月の中国製造業PMIが上振れたことに続き、取引時間中に発表された民間集計の財新サービス業PMIは市場予想(50.5)を大幅に上回る52.0で着地している。米大統領選の投開票を5日に控える中、模様眺めスタンスで朝方は安く推移したものの、指数は程なくプラスに転じ、上げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部)
全業種が上昇。中でも、ハイテク関連の上げが目立っている。フィンテック大手の恒生電子(600570/SH)やソフトウエア開発の中国軟件与技術服務(600536/SH)などがストップ(10.0%)高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が7.9%高、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)と電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)がそろって7.4%高で引けた。
軍事関連株も物色される航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)や航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)などがストップ(10.0%)高、航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が6.1%高、衛星開発・運用の中国衛星(600118/SH)が5.0%高、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が4.7%高で取引を終えた。
保険・証券株も高い。新華人寿保険(601336/SH)が7.8%、中国人寿保険(601628/SH)が6.4%、中国平安保険(601318/SH)が3.1%、華泰証券(601688/SH)が6.4%、中信証券(600030/SH)が4.9%ずつ上昇した。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.28ポイント(1.53%)高の283.75ポイント、深センB株指数が19.33ポイント(1.55%)高の1264.66ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)
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最終更新:11/5(火) 17:31