信越化学工業(4063) シリコンウエハーの出荷面積は想定を下回るが、業績は着実に拡大へ
QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2024/10/28)
・サマリー
25/3期の連結営業利益について企業価値研究所では、前期比13%増の7900億円を予想する。顧客が在庫削減を優先しているため、シリコンウエハーの出荷面積は従来の想定を下回る公算が大きいが、先端製品の構成比上昇などで利益率が改善しており、電子材料部門を中心に連結全体で増益となる見通しだ。翌26/3期以降も増収、増益基調が見込まれる。豊富な現預金残高を生かした一段の増配や自己株買いの実施などにも期待したい。
・アナリストの投資判断 ~利益率向上などを追い風に、株価は徐々に上昇へ
同社の株価は23年10月から24年3月にかけて大きく上昇して一時7000円に迫ったが、その後は軟調に推移。直近では当研究所の26/3期予想連結PERで約18倍と、過去の平均的な水準である20倍をやや下回る。シリコンウエハーの出荷面積は従来の想定を下回るとみられるが、AI向け先端品の構成比上昇などで利益率が向上。25年にかけて塩ビ樹脂市況の改善も見込まれるため、過去の平均並みの評価は可能であり、株価は徐々に上昇に向かうと予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は下記よりお問い合わせください。
https://corporate.quick.co.jp/cvrc/
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法は下記をご覧ください。
https://qw407.qhit.net/quickresearchnet/rn_preview.asp
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。
QUICK Money World
関連ニュース
- ファーストリテイリング(9983) 「ユニクロ」のプレゼンスが高まっている東南アジアや北米・欧州が牽引役に
- 久光製薬(4530) 上期の業績は概ね想定通り順調に推移、前回予想を据え置く
- 安川電機(6506) 半導体・中国市場の回復鈍く営業利益は想定比弱め。来期から回復の見方は維持
- ワークマン(7564) 競合ひしめくカジュアルウエア参入が成功するかは未知数
- 日本マクドナルドホールディングス(2702) 来期にかけて3期連続で営業最高益更新へ、引き続き株主還元強化に期待
最終更新:10/31(木) 15:00