欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ高止まりも介入に根強い警戒

5/14 17:25 配信

フィスコ

14日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米インフレ高止まりが示されれば、引き締め的な金融政策の継続を見込んだドル買いが先行。ただ、日本の為替介入はけん制されても157円台は警戒が根強くドル買いは慎重とみる。

前週末の米ミシガン大学消費者信頼感指数に続き、前日のNY連銀による期待インフレ率も高水準となった。連邦準備制度理事会(FRB)当局者はタカ派姿勢を崩さず、金利高・ドル高でユーロ・ドルは1.0780ドル台に失速。一方、イエレン米財務長官は為替介入に関し「まれなケースであるべき」と改めて指摘すると、ドル・円は156円を上抜けた。本日アジア市場は円売り安心感からドル・円は156円半ばに浮上した。

この後の海外市場は米インフレ動向を注視。今晩発表の生産者物価指数(PPI)は総合の前年比は上昇が予想される。インフレ高止まりが鮮明なら、FRBの引き締め的な政策方針の堅持を後押し。ただ、明日の消費者物価指数(CPI)は総合、コア指数とも前回を下回る見通しでドル買いは限定的に。一方、ドル・円はイエレン氏の発言を受けた円売りで下げづらい半面。157円台の円急伸が想起されドル買いは小幅にとどまる。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 独・5月ZEW景気期待指数(予想:46.4、4月:42.9)
・21:30 米・4月生産者物価指数(前月比予想:+0.3%、3月:+0.2%)
・22:10 クック米FRB理事講演(NY連銀イベント)
・23:00 パウエル米FRB議長・クノットオラン中銀総裁講演(オランダ外銀協会イベント)

《CS》

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最終更新:5/14(火) 17:30

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