〔東京外為〕ドル、157円近辺=強い米景況指数で上昇(24日午前9時)

5/24 9:08 配信

時事通信

 24日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、強い米景況指数で米長期金利が上昇したことに支援され、1ドル=157円近辺に上昇している。午前9時現在、156円97~157円00銭と前日(午後5時、156円75~76銭)比22銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は156円70銭台を軸にもみ合った後、米国時間に水準を切り上げた。S&Pの5月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)が50.9と市場予想(ロイター通信調べ、50.0)を上回り、米長期金利が上昇。ドル円は一気に157円20銭前後に上伸した。中盤は156円80銭台に下げる場面もあったが、終盤は156円90銭台に持ち直した。東京の早朝もほぼ同水準で推移している。
 前日の米国時間はこのほか、最新週の新規失業保険申請件数が前週比8000件減の21万5000件と2週連続で改善したこともドル円の支援要因となった。東京時間は日米金利差の拡大観測から「ドル円はなお買われやすいだろう」(FX業者)と指摘されている。「実需筋の買いも入り、上値を切り上げやすい」(同)とみられる。
 もっとも、「介入が警戒されるレベルでもあり、積極的には上値を追いにくい」(大手邦銀)との指摘も出ている。また、「米国が連休となる週末も控えて、調整売りも出やすい」(為替ブローカー)とされ、ドル円は買いが優勢となっても、上げ余地は限られる公算が大きい。
 ユーロは対円で小動き。対ドルは小安い。午前9時現在、1ユーロ=169円71~73銭(前日午後5時、169円76~77銭)、対ドルでは1.0811~0811ドル(同1.0828~0829ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/24(金) 9:34

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