〔東京外為〕ドル、153円台後半=中東情勢緊迫化で下落(19日正午)

4/19 12:03 配信

時事通信

 19日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、中東情勢の緊迫化を受けて、1ドル=153円台後半に下落した。正午現在は、153円89~91銭と前日(午後5時、154円26~27銭)比37銭のドル安・円高。
 前日の米国時間の序盤は、フィラデルフィア連銀製造業景況指数の良好な結果や長期金利上昇を眺めて、154円60銭近辺へ上伸した。中盤はウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁やボスティック・アトランタ連銀総裁の早期利下げに否定的な発言を受けて、154円65銭前後に上昇した。終盤は、長期金利の上昇一服で154円60銭前後で伸び悩んだ。鈴木財務相がG20閉幕後の会見で「金利差だけで今の水準を作っているわけではない」などと円安をけん制したが、ドル円相場の反応は限られた。
 19日の東京市場の午前は、実質的な五・十日による国内輸入企業の買いで、154円60銭台へ強含み。その後は、米メディアが「イスラエルがイランにミサイル攻撃を行った」と報じたことから、リスク回避のドル売り・円買いが強まり、一時153円60銭台に急落した。
 ドル円は、FRB高官のタカ派発言を受けた長期金利上昇で34年ぶりの高値圏に戻したものの、中東情勢の緊迫化で水準を切り下げる展開だった。地政学リスクは短期間で終わることが多いものの、「今後の情勢が見えないため、たまっていたドルロングを切らされている」(国内銀行)という。
 ユーロも朝方に比べ対円、対ドルで下落。正午現在は、1ユーロ=163円40~43銭(前日午後5時、164円76~77銭)、対ドルでは1.0616~0617ドル(同1.0680~0680ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:4/19(金) 12:35

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