(ブルームバーグ): オリックスは8日、今期(2025年3月期)の連結純利益が前期比13%増の3900億円となる見通しだと発表した。2期連続で過去最高益を更新する。
国内の金利上昇を受けて傘下のオリックス銀行での貸し出し収益の拡大を見込むほか、航空機などインフレ耐性の高い領域への投資をテコに1500億-2000億円のキャピタルゲインの計上を見込む。
会見した山本和樹業務執行役員は、長期金利について「1%程度までの上昇は金融ビジネスを中心にポジティブ」と指摘。1%の上昇幅で年間の税前利益を100億円程度押し上げる効果があるという。
一方、今期の純利益計画は昨年5月に示した目標値4000億円には届かなかった。山本氏は、米金利高やインフレによるクレジットリスクの高止まりを考慮したと説明した。
発行済み株式総数の3.5%に当たる4000万株、総額500億円をそれぞれ上限とする自社株買いの実施も発表した。取得期間は15日から25年3月31日まで。前期(24年3月期)の純利益は前の期比19%増の3461億円と5期ぶりに最高益を更新した。
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最終更新:5/8(水) 16:55
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