〔米株式〕NYダウ大幅続落、一時703ドル安(30日午前10時17分)

12/31 0:22 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週明け30日午前のニューヨーク株式相場は、年末で薄商いの中を売りが先行し大幅続落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の下げ幅は、前週末終値比で一時700ドルを超えた。午前10時17分現在、前週末終値比703.48ドル安の4万2288.73ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は317.51ポイント安の1万9404.52。
 クリスマスから年末年始にかけての休暇シーズンで市場参加者が少なく、引き続き閑散ムードとなる中、このところの騰勢を受けた利益確定の売りが前週末に続き出やすい地合いとなり、ダウはほぼ全面安となっている。米長期金利の高止まりも相場の重し。
 一方、27日の引け後、イエレン米財務長官が、議会幹部に宛てた書簡で、連邦政府の債務が来年1月中旬にも法定限度額に到達するとの見通しを明らかにしたと伝わった。債務上限に到達した場合でも、財務省は当面、会計上の特別措置で資金繰りを継続する。ただ、議会による上限引き上げなどの対応が遅れれば、米国のデフォルト(債務不履行)リスクが高まることとなり、債務に関する懸念も投資家心理の圧迫要因となっている。
 経済情報会社MNIインディケーターズが午前発表した12月のシカゴ景況指数(PMI、季節調整済み)は36.9と前月の40.2から大きく低下した。市場予想(ロイター通信調べ)の42.5も下回り、発表後に相場は下げ幅を拡大している。
 ダウ構成銘柄では、ボーイングが4%超安。韓国南西部・全羅南道務安国際空港で179人が死亡した旅客機事故の事故機がボーイング「737―800」型機だったことが売り要因となっているもよう。アマゾン・ドット・コムやIBM、セールスフォースなどハイテク株も下げている。(了)

時事通信

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最終更新:12/31(火) 0:35

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