ビットコインへの売り継続、グレイスケールETFから資金が大量流出

3/19 23:30 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)ビットコインが続落。ビットコインを裏付けとする世界最大の上場投資信託(ETF)から1営業日として過去最大の資金が流出したことが売りを誘った。米国の利下げ期待後退も影響した。

ビットコインは19日に一時7.1%下落し、ロンドン時間午前11時14分現在、6万2500ドル前後で取引されている。イーサやソラナ、ミームコインのドージコインなど他の主要トークンも下げている。

ブルームバーグがまとめたデータによると、250億ドル規模のグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)は18日に6億4300万ドル(約968億円)の流出を記録し、1月11日に信託からETFに転換して以来最多となった。一方、同時期に運用を開始した9本の新しいビットコインETFに対する強い需要はこれまで、GBTCからの流出を補って余りあるものだった。

しかし、足元ではフィデリティ・インベストメンツやブラックロックなど大手のビットコインETFへの資金流入も冷え込んでおり、18日にはETF10本から総額1億5400万ドルの資金が流出した。

シンガポールを拠点とする暗号資産取引会社QCPキャピタルは19日付のリポートで、「この日のETFフロー総額を注意深く見守る」とし、「純減になれば、明らかに弱気シグナルだ」と付け加えた。

取引開始以来、ビットコインETF全体で差し引き120億ドルの資金が流入している。この投資家の関心によって、ビットコインは先週、7万3798ドルの史上最高値を記録した。その後、一部の資産にバブルのような特徴があるとの警告が出される中でETFへの需要が細り始め、ビットコインは不安定になっている。

原題:Bitcoin Retreats as Grayscale ETF Posts Biggest Daily Outflow(抜粋)

--取材協力:Sidhartha Shukla.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:3/19(火) 23:30

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