前場コメント No.1　松竹、Ｓａｎｓａｎ、ルネサス、ローツェ、ＡＢＥＪＡ、わらべや

★9:00　 松竹－3日ぶり反発　前期営業損益を上方修正　ヒット作など寄与
　松竹<9601>が3日ぶり反発。同社は11日、24.2期通期の連結営業損益予想を従来の13.0億円の黒字から35.9億円の黒字（前の期は7.8億円の赤字）に引き上げると発表した。

　「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」、「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が興行収入約40億円の大ヒットとなり好稼働したことなどから、前回予想を上回る見通し。

★9:00　 Ｓａｎｓａｎ－3日ぶり反発　3Q累計営業益37％増　営業DXサービスの売上高成長など寄与
　Ｓａｎｓａｎ<4443>が3日ぶり反発。同社は11日、24.5期3Q累計（6-2月）の連結営業利益は7.4億円（前年同期比36.9％増）だったと発表した。市場コンセンサスは8.1億円。

　営業DXサービス「Sansan」とインボイス管理サービス「Bill One」の売上高成長が続いた。売上高広告宣伝費率の低下なども寄与した。

★9:01　 新光商事－売り気配　主要取引先であるルネサスとの特約店契約が終了
　新光商事<8141>が売り気配。同社は11日、主要取引先であるルネサスエレクトロニクス<6723>との間で締結していた特約店契約を終了すると発表した。

　商流移管の詳細については、現在ルネサス社と協議中であることから、現段階では契約終了に伴う25.3期の業績への影響度合いは精査中としている。23.3期のルネサス社製品の同社連結売上高に占める割合は52.9％。

★9:01　 ローツェ－買い気配　今期営業益31％増見込む　前期は9％減
　ローツェ<6323>が買い気配。同社は11日に、25.2期通期の連結営業利益予想は316.2億円（前期比31.0％増）と発表した。市場コンセンサスは265.3億円。

　半導体・FPD関連装置事業においては、さらなる生産システムの強化に取り組み、受注変動に対応するとともに生産負荷の平準化を図る。また、引き続き作業工程の自動化を推進し、生産効率の向上を実現するとしている。前提為替レートは1米ドル144円。

　併せて発表した、24.2期通期の連結営業利益は241.4億円（前の期比8.6減）だった。半導体メーカーの設備投資計画の先送りなどの影響を受け、半導体・FPD関連装置事業が減益となったことが響いた。

★9:01　 ローツェ－買い気配　1株を10株に分割　上限1万5000株・5億円の自己株取得も発表
　ローツェ<6323>が買い気配。同社は11日、株式分割を行うと発表した。8月31日を基準日として、1株につき10株の割合をもって分割する。

　併せて、上限1万5000株・5億円の自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は4月12日～5月10日で、自己株式を除く発行済株式総数に対する割合は0.085％。

★9:01　 ＡＢＥＪＡ－売り気配　通期営業益を下方修正　一転減益へ　上期は42％減
　ＡＢＥＪＡ<5574>が売り気配。同社は11日、24.8期通期の営業利益予想を従来の4.5億円（前期比11.7％増）から3.8億円（同5.7％減）に下方修正すると発表した。

　売上高について、有望リードへのリソース配分、需要にあわせた採用計画の更新、育成進ちょくなどにより2Qは1Qに比べて上向いたものの、立ち上がりが遅れている。来期以降にLLM（大規模言語モデル）を含む生成AI関連の需要がより強まるとの見込みから、同社として日本語LLMなどにリソースを投下することとした。この結果、今期は従来予想を下回る見通し。

　24.8期上期（9-2月）の営業利益は2.0億円（前年同期比41.5％減）だった。

★9:01　 わらべや日洋－売り気配　今期営業益30％減見込む　前期は28％増
　わらべや日洋ホールディングス<2918>が売り気配。同社は11日、25.2期通期の連結営業利益予想を45.0億円（前期比29.5％減）に、年間配当予想を90円（前期は90円）にすると発表した。

　海外食品関連事業において、増収効果や工場初動経費の剥落による増益を見込む。一方、国内食品関連事業における工場再編費用を見込むほか、原材料費や人件費などのコスト上昇により全体では減益の見通し。

　24.2期通期の連結営業利益は63.8億円（前の期比28.0％増）だった。食品関連事業において、新型コロナウイルス感染症による悪化影響からの回復が進んだことなどが寄与した。