米銀行準備預金、2022年以来の大幅減少-FRBの量的引き締めを左右

4/19 23:45 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)がバランスシート縮小を継続する上で判断材料にする銀行システムの準備預金残高が、約2年ぶりの大幅な減少となった。米確定申告に伴う所得税が銀行口座から支払われたことが背景にある。

FRBのデータによれば、準備預金残高は4月17日までの1週間で3兆3300億ドル(約510兆円)と、前週の3兆6200億ドルから減少した。2860億ドルの減少は2022年4月の確定申告期以来の大きさだった。

流動性を確保しつつ金融市場の混乱を回避する適切な水準を見極めようと、市場参加者および金融政策当局者は同準備高を注視している。

プライマリーディーラーの間では3兆-3兆2500億ドル規模の準備高を不十分な水準とみられている。準備預金残高がこの水準に迫る中、米金融当局は量的引き締め(QT)であるバランスシート縮小の軌道修正を検討せざるを得なくなる可能性がある。

原題:US Bank Reserve Balances See Largest Drop Since 2022 Tax Season

(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:4/19(金) 23:45

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