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【NISA】決算短信で“長く稼ぎ続ける株”を探す方法を解説! 株初心者は「売上高と営業利益の伸び率」、中級者は一期前の短信も併用して「伸び率の勢い」に注目を

3/28 21:21 配信

ダイヤモンド・ザイ

 【新NISA】「決算短信」で”長く稼ぎ続ける会社”を見つけて、新NISAの成長投資枠で長期保有しよう! 

●「決算短信」を見ると、その会社の業績の良し悪しがわかる! 
稼ぎを表す4項目のうち「売上高」と「営業利益」が特に重要! 
 株価の上昇が見込めるのは、原則として業績が順調な会社だ。業績を見極めるためには、各社の決算資料が役に立つ。といっても、難解な専門用語が並ぶ決算資料を隅から隅まで見る必要はない。株初心者は、決算の要点がまとまった「決算短信」の1枚目を見るだけでOK。

 以下は、その決算短信の一例だ(SREホールディングスの2024年3月期第3四半期の決算短信)。

 会社の稼ぎを知るには、決算短信1枚めの上のほうにある「業績の実績」に注目。稼ぎを表す4項目(売上高・営業利益・経常利益・四半期利益または当期利益)のうち、特に「売上高」と「営業利益」の2つが重要になる。

 売上高は会社が“本業で稼いだお金の総額”。そこから経費や人件費を引いた“本業の利益”が営業利益だ。どちらも本業の調子をチェックするのに適しており、「両方が増えていないと健全な成長とは言いにくい」と、ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの仲村幸浩さんは解説する。

「ポイントは、前年の同じ期と比べること。決算短信の『(ア)前年同期と比べた売上高の伸び率』と『(イ)前年同期と比べた営業利益の伸び率』の箇所を見るとわかります。売上高が減っているのに営業利益が増えている場合は、コストカットで営業利益を増やしている可能性が高く、要注意。コストカットで増やせる利益には限界があるからです。売上高も営業利益も伸びている会社のほうが、継続的な成長を期待できます」(仲村さん)

●初心者は直近の決算短信、中級者は一期前の決算短信も見てみよう! 
遡ってチェックすることで、伸び率の鈍化に気づけることも! 
 これまで説明したように、初心者は”売上高と営業利益の前年同期からの伸び率がプラスかどうか”を見るだけで十分。さらにステップアップしたいなら、伸び方の“勢い”にまで着目してみよう。

 そのために用意するのは、もう一期前の決算短信。上で紹介した例は第3四半期の決算短信だが、これの一期前なら第2四半期の決算短信になる。第2四半期の決算短信でも、先ほどと同じように売上高と営業利益の伸び率((ア)と(イ)の箇所)をチェックしてみよう。

 「このとき、前回(第2四半期)と直近(第3四半期)の売上高の伸び率、営業利益の伸び率をそれぞれ比べてください。伸び率が同じなら、成長率に変化はないということ。前回より直近の伸び率が大きければ、成長や回復が加速していると考えられます。狙うのはそういう株です」(仲村さん)

 たとえば、前回の売上高の伸び率が20%で、直近の伸び率が40%になっていたら、成長スピードが加速。あるいは、前回の伸び率が-50%で、直近が-10%になっていたら、減少率が小さくなって挽回中と判断することができる。

 一方で注意したいのは、前回の伸び率が30%だったのに、直近の伸び率が5%に低下しているようなケースだ。

 「直近の決算短信だけ見ると、前年同期より伸びているので一見良い株に思えるでしょう。しかし、実は前の四半期まで伸び率が30%だったのに、直近の伸び率が5%に低下しているとなれば、良い株かどうかは判断が難しいところ。前回と直近の決算短信を見比べないと、こうした伸び率の鈍化には気づけません。こういうときは株を買うのを見送り、次の決算で成長の勢いを取り戻せるのか、様子を見たほうがいいでしょう」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さん)

ダイヤモンド・ザイ

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最終更新:3/28(木) 23:41

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