〔NY外為〕円、146円台前半(23日)
【ニューヨーク時事】週明け23日のニューヨーク外国為替市場では、米軍によるイラン攻撃を受けた「有事のドル買い」が巻き戻り、円相場は1ドル=146円台前半に小幅下落した。午後5時現在は146円08~18銭と、前週末午後5時(146円00~10銭)比08銭の円安・ドル高。
米軍による週末のイラン核施設攻撃を背景に、この日の海外市場で基軸通貨のドルを買い、円を売る動きが加速。円はニューヨーク市場の朝方に一時約1カ月ぶりの安値水準となる148円台まで急落した。
昼頃にイランがカタールの米軍基地に報復攻撃を開始したと伝わり、緊張がさらに高まった。ただ、イランが事前に攻撃を通知していたと報じられると、市場でイランの反応は抑制的だとの受け止めが拡大。原油供給など経済混乱に対する過度な不安が後退し、円は一時146円近辺まで切り返した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長がこの日、早ければ7月会合での利下げを支持すると明言したことで、円買い・ドル売りが促された。別のFRB高官からもハト派的な発言が聞かれた。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1573~1583ドル(前週末午後5時は1.1517~1527ドル)、対円では同169円20~30銭(同168円22~32銭)と、98銭の円安・ユーロ高。(了)
時事通信
関連ニュース
- 〔NY石油〕WTI大幅下落、68.51ドル(23日)
- 〔ロンドン金〕続伸=3387.50ドル(23日)
- 〔欧州株式〕軒並み下落=英0.19%安、独0.35%安(23日)
- 〔NY外為〕円、146円台半ば=朝方は一時148円台に下落(23日午前11時)
- 〔米株式〕NYダウ続伸、374ドル高=ナスダックも高い(23日)☆差替
最終更新:6/24(火) 7:25