〔東京外為〕ドル、156円台前半=介入とみられる売りで下落(30日午前9時)

4/30 9:16 配信

時事通信

 30日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、政府・日銀の介入とみられるドル売り・円買いで、1ドル=156円台前半に下落した。午前9時現在は、156円32~32銭と前週末(午後5時、156円70~71銭)比38銭のドル安・円高。
 26日の米国時間は、植田日銀総裁の「円安、今のところ基調的な物価上昇率に大きな影響を与えていない」との発言を受けた円売りが続き、158円40銭台に上昇した。29日のアジア時間の中盤は、海外勢による仕掛け的な円売りで160円15銭前後に上昇。その後は、政府・日銀による介入とみられる動きで、155円05銭付近に急落した。終盤も、大口の売りが出て、154円50銭へ一段安と乱高下した。
 米国時間の序盤はショートカバーが先行し、156円80銭台に上昇した。中盤は155円05銭付近に下落し、終盤は、156円30銭台に戻す荒い値動きだった。30日の東京早朝は、156円10~30銭台で推移している。
 前日の急落について、市場では「政府・日銀が実弾介入に踏み切った可能性が高い」との声が多い。
 連休明けの東京市場も、前日の余韻が残り、神経質な展開が予想される。市場関係者からは「2円程度のレンジをみておいたほうがいい」(外為仲介業者)との声が聞かれた。別の関係者は「日米の金融政策の方向性は違うものの、しばらくは160円を付けにくくなった」(FX会社)との見方を示している。
 ユーロは対円、対ドルで下落。午前9時現在は、1ユーロ=167円38~39銭(前週末午後5時、168円11~12銭)、対ドルでは1.0714~0714ドル(同1.0728~0728ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:4/30(火) 9:35

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