【ニューヨーク時事】9日午前のニューヨーク外国為替市場では、海外市場で一時進行した円売り・ドル買いの流れが一服する中、円相場は1ドル=152円台後半で小動きとなっている。午前9時現在は152円70~80銭と、前日午後5時(152円63~73銭)比07銭の円安・ドル高。
フランスの政局不安が続く中、海外市場では対ユーロでのドル買いの流れが波及し、円は一時153円台前半まで下落した。その後は円の買い戻しが入る中、ニューヨーク市場は、やや円安・ドル高地合いで始まった。この日朝方は特段の取引材料もなく、相場は狭いレンジでの商いとなっている。
米政府機関の一部閉鎖を受け、最新週の週間新規失業保険申請件数は9日の予定時間である午前8時半に発表されなかった。
一方、ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は、9日に掲載された米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューで、連邦準備制度理事会(FRB)による年内の追加利下げを支持すると明らかにした。市場では、FRBが10月末に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げに踏み切るとの観測が根強く、相場を下支えている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1610~1620ドル(前日午後5時は1.1625~1635ドル)、対円では同177円30~40銭(同177円53~63銭)と、23銭の円高・ユーロ安。(了)
時事通信
最終更新:10/9(木) 22:33