〔NY外為〕円下げ幅拡大、156円台前半(13日午前11時5分)

5/14 0:27 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週明け13日午前のニューヨーク外国為替市場では、週内に米物価統計など重要指標の発表を控え様子見ムードが広がる中、米利下げ期待が幾分後退し、円相場は一時1ドル=156円18銭付近まで下落した。午前11時5分現在は156円10~20銭と、前週末午後5時(155円74~84銭)比36銭の円安・ドル高。
 円相場は新規材料に乏しく、海外市場を通じてレンジ内での値動き。ニューヨーク市場に入ってからも米主要経済指標の公表がない中、翌14日に発表される4月の卸売物価指数(PPI)や15日に公表の消費者物価指数(CPI)、小売売上高などの統計から足元のインフレや個人消費の動向を見極めたいとの思惑が強く、朝方は動意薄となっていた。
 ただ、ニューヨーク連邦準備銀行が午前発表した4月の消費者調査で、1年先の期待インフレ率が3.26%と、前月(3.00%)から上昇したことが示されると、市場は円売り・ドル買いで反応。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長がこの日午前に行われた講演後の質疑応答で、インフレ率の低下が進まないことに対する懸念を示した上で、インフレ鈍化の持続的な進展が確認されるまで、政策金利の現行水準での維持が適切だとの見解を表明したことも米利下げ期待の後退につながり、円の下押し圧力となっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0790~0800ドル(前週末午後5時は1.0766~0776ドル)、対円では同168円45~55銭(同167円76~86銭)と、69銭の円安・ユーロ高。(了)

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最終更新:5/14(火) 1:26

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