前場コメント No.3　ファストリ、オオバ、オービック、富士フイルム、プライムストラ、ベルク

★9:03　 ファストリ－3日続落　通期最終益を上方修正も材料出尽くし
　ファーストリテイリング<9983>が3日続落。同社は11日に、24.8期通期の連結純利益利益予想（IFRS）を従来の3100億円から3200億円（前期比8.0％増）に引き上げると発表した。上期の業績の進ちょくを反映した。市場コンセンサスは3165億円。

　24.8期上期（9-2月）の連結純利益は1959億円（前年同期比27.7％増）だった。国内ユニクロ事業が、発注精度の改善に伴い、追加生産の総量が減り、スポット為替レートの影響が低減したことにより、原価率が改善し、増益となった。海外ユニクロ事業が、北米、欧州のユニクロ事業において、LifeWearが浸透し顧客層が拡大していることに加え、出店の加速により、事業成長の好循環に入っていることなどから、大幅な増益となったことも寄与した。

　併せて、24.8期の中間配当を165円→175円に決定するとともに、期末配当予想を165円→175円に修正することも発表した。年間配当は330円→350円となる。

　しかし、株価は材料出尽くしで売りが優勢となっている。

★9:03　 オオバ－買い気配　3Q累計営業益20％増　増配も発表
　オオバ<9765>が買い気配。同社は11日、24.5期3Q累計（6-2月）の連結営業利益は10.5億円（前年同期比20.1％増）だったと発表した。通期計画に対する進ちょく率は58.1％。
　　
　併せて24.5期通期の期末配当予想を17円から20円（前期末は13円）に上方修正すると発表した。年間配当予想は37円（前期は24円）となる。

★9:03　 オオバ－買い気配　20万株・1.5億円を上限に自社株買い　消却も発表
　オオバ<9765>が買い気配。同社は11日、20万株・1億5000万円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2024年4月12日-2025年2月28日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は1.25％となる。

　併せて、25万株の自己株を消却すると発表した。消却予定日は4月30日。消却前の発行済株式総数に対する割合は1.45％となる。

★9:03　 オービック－3日ぶり反発　前期営業益13％増　30年連続最高＝日経
　オービック<4684>が3日ぶり反発。12日付の日本経済新聞朝刊は、同社の24.3期の連結営業利益が前の期比13％増の710億円弱だったようだと報じた。

　記事によれば、会社予想（700億円）を上回り、30年連続で最高益を更新したという。統合基幹業務システム（ERP）で新規契約が増えたほか、既存契約先のグループ会社への導入も進んだもよう。25.3期も増益の公算が大きく、株主還元の強化も検討するとしている。

★9:03　 富士フイルムＨＤ－4日ぶり反発　バイオ薬の受託生産5倍　米日などに7000億円＝日経
　富士フイルムホールディングス<4901>が4日ぶり反発。12日付の日本経済新聞朝刊は、同社が2028年までにがん治療などに使うバイオ医薬品の生産能力を5倍に高めると報じた。

　米ノースカロライナ州の工場に12億ドル（約1800億円）を投じて新たな生産設備を設ける。欧州や日本の拠点でも設備を増やし、28年までに世界での生産能力を約75万リットルまで引き上げるとしている。

★9:04　 プライムストラテジー－売り気配　1Q営業益46％減　中型顧客の解約響く
　プライム・ストラテジー<5250>が売り気配。同社は11日に、24.11期1Q（12-2月）の営業利益は4400万円（前年同期比46.0％減）だったと発表した。

　2023年12月に中型顧客の解約があり、また新規の積み上げも計画どおりに実現できなかったことから、1Qの売上高が計画比下振れとなったことなどが響いた。

★9:04　 ベルク－急騰　今期経常益18％増見込む　前期は5％増
　ベルク<9974>が急騰。同社は8日、25.2期通期の連結経常利益予想を176億円（前期比17.8％増）に、年間配当予想を116円（前期は108円）にすると発表した。
　
　購買頻度の高い商品群の価格強化を一層推進するとともに、自社ブランドや直輸入商品の取り扱いなどを拡大し、商品力強化および売場の活性化を図るとしている。
　
　24.2期通期の連結経常利益は150億円（前年同期比4.7％増）だった。
　
　併せて24.2期通期の期末配当を50円から58円（前の期末は49円）に上方修正すると発表した。年間配当は108円（前期は94円）となる。

★9:04　 ベルク－急騰　新中計を策定　30.2期の売上高経常利益率4.5％めざす
　ベルク<9974>が急騰。同社は9日、25.2期から30.2期までの5年間を計画期間とする中期経営計画を策定したと発表した。
　
　数値目標として、30.2期の売上高は5000億円以上、売上高経常利益率は4.5％以上をめざすとしている。