現代自動車インド部門が上場、株価は一時5%超下落-記録的IPO後

15:33 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 韓国の現代自動車のインド部門であるヒュンダイ・モーター・インディアが22日にムンバイ市場に株式上場し、取引開始後に一時6%近く下落した。インド史上最大の新規株式公開(IPO)を実施した同社は上場後、低調な滑り出しとなった。

株価は一時1844.65ルピーまで下落。IPO価格は仮条件の上限である1960ルピーだった。韓国の現代自動車は、株式上場先として今年世界で最も活気のある市場の一つとなっているインドの投資ブームから恩恵を受けようと、インド部門のIPOで保有株17.5%を売り出した。

ヒュンダイ・モーター・インディアは売上高で同国2位。同社のIPOを巡っては、一部では株価が割高だという見方もあり、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ジョアンナ・チェン氏はバリュエーションについて、マルチ・スズキ・インディアなどのインドの同業他社と同水準だが、韓国の親会社の約5倍だと指摘した。

ブルームバーグの集計データによると、インドでは今年、新規上場企業の上場日の株価上昇率は平均39%となっているだけに、ヒュンダイ・モーター・インディアの値下がりは目立つ。ただ、インド生命保険(LIC)や電子決済サービス会社ペイティーエム(Paytm)を運営するワン97コミュニケーションズなど大型IPOを実施した企業の中には、上場日の値動きが低調だったケースもある。

ヒュンダイ・モーター・インディアのIPOは、機関投資家からの需要が強く、募集最終日に注文が殺到したが、個人投資家らはIPOで割り当てられた分の半分程度しか購入しなかった。

原題:Hyundai Motor India’s Shares Slide in Debut After Record IPO}(抜粋)

--取材協力:Chiranjivi Chakraborty.

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最終更新:10/22(火) 15:33

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