(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)はコミュニケーションを改善させ、ショックに速やかに対応するため、ユーロ圏の経済成長とインフレを予測するやり方の見直しを検討すべきとの考えをシュナーベル理事が17日示した。
同理事はワシントンでの講演で、経済見通しについて基本シナリオだけを発表するのはリスクが高いと指摘し、「誤った正確さを伝える」と警告。
投資家に対し、ECBが現在発表しているシナリオを見極めるよう促し、「こうしたシナリオを定期的かつ一貫して使用することで、中銀は直面している不確実性をよりよく伝えることが可能で、妥当性の高い結果の範囲を考慮することで、政策決定をより強固なものにし得る」と語った。
シュナーベル理事によれば、ECBの代替シナリオなどは中銀ウオッチャーらの間で十分注目をされておらず、「2、3年先のインフレ率予測に焦点を狭く絞っているのが大半」だという。
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原題:ECB Should Consider Overhaul of Forecasting, Schnabel Says(抜粋)
--取材協力:Alexander Weber、Mark Schroers.
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最終更新:4/18(木) 10:00
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