ロンドン為替見通し=中東情勢に警戒しつつ、英・欧のインフレ率を見極める展開か
本日のロンドン為替市場のユーロドルとポンドドルは、中東情勢に関するヘッドラインや原油価格の動向を注視しながら、5月の英・ユーロ圏のインフレ率を見極めていく展開が予想される。
明日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、政策金利の据え置きが予想されているものの、本日発表される5月英消費者物価指数が予想を大幅に下回った場合は、前回のハト派(5人が0.25%の利下げを支持、2人が0.50%の利下げを支持)の勢いが強まる可能性に警戒しておきたい。
5月英消費者物価指数(CPI)は前月比+0.2%、前年比+3.3%と予想されており、4月の前年比+3.5%からの伸び率鈍化が見込まれている。
また、5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比+1.9%やユーロ圏HICPコア改定値(予想:前年比+2.3%)の上下振れにも警戒しておきたい。
中東情勢に関しては、トランプ米大統領が米国人に対してテヘランからの退去を呼びかけ、エルサレムの米国大使館が6/18-20休館となるなど、軍事衝突が激化する可能性が高まりつつある。
トランプ米大統領がカナダで開催中のG7首脳会議を途中で切り上げてワシントンに戻り、ホワイトハウスのシチュエーション・ルーム(作戦司令室)で、イスラエルとイランの交戦で緊迫する中東情勢への対応のための国家安全保障会議(NSC)の会合を開催した。
さらに、米軍空母「ニミッツ」が、中東情勢が緊迫する中、南シナ海から中東の方向へ西進していると報じられており、米軍がイスラエルとイランの軍事衝突に関与する可能性が高まっており、本日も関連ヘッドラインに警戒しておきたい。
先ほど、イスラエル軍がイランの核施設を攻撃した、と報じられている。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1631ドル(6/12高値)
・ユーロ円:167.61円(6/17高値)
・ポンドドル:1.3335ドル(5/20安値)
・ポンド円:196.85円(6/17高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1381ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:165.88円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.3083ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:193.77円(6/13安値)
トレーダーズ・ウェブ
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最終更新:6/18(水) 13:41