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週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、上値余地は小さい

1/23 4:25 配信

トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、離脱をめぐる不安が解消し、ドル安・株高を支えに底堅い
◆ポンド、離脱の後遺症とコロナ感染拡大で上値余地は小さい
◆加ドルは原油高も支えに底堅い、BOCは今後小幅の利下げの可能性も
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円139.00-144.00円
加ドル円80.50-83.50円

1月25日週の展望
 英国は移行期間ぎりぎりで欧州連合(EU)と通商協定で合意し、2016年6月の国民投票でEU離脱を選択して以来4年半にわたる「合意なきEU離脱」への不安は解消されたが、英国の金融市場がEU離脱の傷から立ち直るには長い年月を要すると思われる。足もとでポンドは離脱に絡んだ神経質な動きが一巡し、「コロナ相場」を背景としたリスクオン・オフに左右されそうだ。年明けも調整を挟みながらドル安・株高の流れが続いており、ポンドは対ドル・対円で底堅い動きとなっているが、離脱の後遺症や深刻なコロナ感染拡大に対する制限措置への懸念で上値余地は小さい。
 足もとでポンドは対ドルで約2年半ぶりの高値水準まで持ち直したが、離脱問題で大幅に下落し、まだ長期的な適正価格とされる水準を2割近く下回っている。ただ、近いうちに水準を回復するとの見方は少ない。世界最大の単一市場から排除されることで、雇用、人材、資本の流れは徐々に英国から離れる可能性が高い。英国とEUの通商合意は必要最低限の内容にとどまっており、これからも合意に肉付けするための多くの追加交渉が必要となる。再び交渉で溝が深まる可能性も十分にある。
 英国の12月消費者物価指数(CPI)は前年比+0.6%と前月の+0.3%から上昇が加速した。コロナ感染拡大の影響で一時ゼロに近づいていたが、市場では今年末までに中銀の目標である2%近くまで上昇するとの見方もある。ただ、3度目のロックダウン(都市封鎖)や政府の雇用支援制度終了に伴う失業率の上昇などで、インフレ圧力が抑えられる可能性がある。来週は12月の雇用データの発表が予定されている。英国内の新規コロナ感染者数は年初のピークからは減少しているものの、今週も1日当たりの死者数は過去最多になるなど、ロックダウンを続けざるを得ない状況が続いている。
 ドル安の流れが変わらず、原油相場も堅調な動きとなっており、加ドルは底堅い動きか。カナダ中銀(BOC)は20日、政策金利を0.25%で据え置いた。コロナワクチンや海外の力強い需要により、中期的な国内経済の見通しは明るさを増しているとの見解を示した。また、経済は短期的に非常に深刻な落ち込みに直面しているが、回復はより確実で中期的な成長はさらに強くなると予想した一方で、完全回復には時間がかかると指摘した。インフレは2023年まで持続的に中銀目標まで回復するのは難しく、金利は記録的な低水準で維持される可能性を強調した。加ドル高は経済の向かい風になり、一段の上昇はBOCの見通しに対する下向きリスクになると警告した。BOCはマイナス金利には否定的も、今後小幅な利下げに踏み切る可能性は残されている。来週は11月GDPの発表が予定されている。

1月18日週の回顧
 値幅は限られるも、英・EU離脱をめぐる不透明感が払しょくされ、ポンドは底堅い動き。ドル安の流れが続いていることも支えにポンドドルは2018年5月以来の高値となる1.37ドル半ば、ポンド円は昨年2月以来の高値となる142円前半まで上昇した。原油高も支えにドル/加ドルは1.26加ドル近辺と約3年ぶりの加ドル高に振れたほか、加ドル円は82円近辺で底堅い動きとなった。(了)

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最終更新:1/23(土) 4:25

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