〔東京外為〕ドル、154円台後半=FRB高官のタカ派発言で上昇(19日午前9時)

4/19 9:06 配信

時事通信

 19日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、FRB高官のタカ派発言を受けて、1ドル=154円台後半に上昇した。午前9時現在は、154円60~61銭と前日(午後5時、154円26~27銭)比34銭のドル高・円安。
 前日の米国時間の序盤は、フィラデルフィア連銀製造業景況指数の良好な結果や長期金利上昇に歩調を合わせ、154円60銭近辺へ上伸した。中盤はウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁らのタカ派発言を受けて、154円65銭前後に上昇。終盤は、長期金利の上昇一服で154円60銭前後に小緩んだ。鈴木財務相がG20閉幕後の会見で「金利差だけで今の水準を作っているわけではない」などと円安をけん制したが、ドル円相場の反応は限定的だった。19日の東京早朝は154円50~60銭程度で推移している。
 前日の米市場では、FRB高官によるタカ派的な発言が相次いだ。ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁は、早期の利下げに否定的な見解を示した上、利上げの可能性も排除しなかった。また、ボスティック・アトランタ連銀総裁が年末まで利下げできる状況にならないと語ったと報じられた。
 ドル円は、FRB高官の発言を受けた米金利上昇で、154円台後半を回復した。東京市場は、米金利上昇の強材料と政府・日銀による介入警戒の弱材料が綱引きとなり、154円台後半を中心に高止まりするもよう。市場からは「G20を終えたため、155円を狙いに行くと、当局が介入に踏み切る可能性がある」(FX会社)との声が聞かれた。
 ユーロは対円、対ドルで下落。午前9時現在は、1ユーロ=164円53~54銭(前日午後5時、164円76~77銭)、対ドルでは1.0642~0642ドル(同1.0680~0680ドル)。(了)

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最終更新:4/19(金) 9:35

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