ビットコイン、一時6万6000ドルに到達──予想を下回るCPIで市場全体が上昇

5/16 7:10 配信

CoinDesk Japan

暗号資産(仮想通貨)市場は、予想を下回るアメリカのインフレデータによって茫然自失の状態から揺り起こされ、上昇した。


ビットコイン(BTC)は4月24日以来初めて6万6000ドルを突破し、過去24時間で7%以上上昇した。イーサリアム(ETH)は3000ドル近辺で取引されたが、同時間帯の上昇率は4%にとどまった。


ソラナ(SOL)とニア(NEAR)はそれぞれ8%と12%の上昇で主要銘柄の上昇を牽引し、より幅広い市場のベンチマークであるCoinDesk20指数(CD20)は6%上昇した。


この上昇は、4月の消費者物価指数(CPI)が3月より低下し、小売売上高がやや伸び悩んだためだ。このデータは、インフレの再加速と過熱した経済が、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)にハト派的な基軸を後退させ、利上げを検討させるかもしれないと懸念していた投資家にとって、安心材料となった。


ビットフィネックス(Bitfinex)のアナリストはマーケット・アップデートで、「投資家はインフレ率が過去3カ月で初めて低下したことから、これを強気への転換とみなしている」と述べた。そして、これはFRBが以前、バランスシートを縮小する意向を表明したことと合わせて、「リスク資産にとって有利な結果と考えられる」とビットフィネックスは付け加えた。


伝統的な市場に目を向けると、米国株も日中上昇し、S&P500指数は1%以上上昇し、史上最高値を更新した。


今日のビットコインの急騰は、ここ数週間の価格を抑えていた下降トレンドからの脱却を示すものだとスイスブロック(Swissblock)のアナリストはテレグラム(Telegram)のアップデートで述べた。


「BTCはついに大きな動きを見せた」とスイスブロックは述べ、さらにCPIと小売売上高の数字に言及し、「我々は、3月の高値以来、より大きな材料が発表されるのを待っていた。今日、我々はそれを手に入れた」。


スイスブロックは、このブレイクアウトにより、BTCはまず6万9000ドルに上昇し、その後8万4000ドルの価格水準をターゲットに史上最高値を更新する可能性があるとしている。そして、次の上昇局面では、「アルトコインが強く追随するだろう」と付け加えた。


|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Swissblock/TradingView|原文:Bitcoin Hits $66K as Soft Inflation Data Sparks Crypto Rally

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最終更新:5/16(木) 7:10

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