〔東京外為〕ドル、155円台半ば=介入とみられる売りで急落(2日午後5時)

5/2 17:03 配信

時事通信

 2日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の海外時間に介入とみられるまとまった売りが出たため、1ドル=155円台半ばに急落している。東京時間は急落後の買い戻しが入ったが、上値は重かった。午後5時現在は、155円49~50銭と前日(午後5時、157円87~88銭)比2円38銭の大幅ドル安・円高。
 ドル円は早朝、前日の米国時間終盤に介入とみられる売りで急落した流れから155円70銭台で取引された。午前9時以降、押し目買いや実需筋の買いが入り、仲値過ぎに156円20銭台に浮上。ただ、「上値では介入警戒感から戻り売りが厚かった」(為替ブローカー)とされ、正午前後は155円80銭台に伸び悩んだ。午後は、155円60~80銭前後のレンジ取引が続いた後、終盤、調整的な売りでやや水準を下げている。
 前日の米国時間は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が「警戒されたほどタカ派的ではなかった」(大手邦銀)ため、やや売りが優勢となった。終盤には「政府・日銀の介入とみられる大口のドル売り・円買いが出た」ことから一気に153円付近まで急落した。
 東京時間は「急落後の値ごろ感からの買い戻しがいったん先行した」(先のブローカー)ほか、実需筋の買いも加わり、午前中は値を戻す展開だった。ただ、午後は「再度の介入で上値の重さが意識され、終盤は調整売りが優勢だった」(先の大手邦銀)という。目先の注目は明日の米雇用統計だが、「強い内容でも介入が警戒され、上値は攻めづらい」(同)との声が聞かれる。
 ユーロは終盤、対円で伸び悩み。対ドルは小高い。午後5時現在、1ユーロ=166円62~65銭(前日午後5時、168円35~35銭)、対ドルでは1.0715~0715ドル(同1.0661~0661ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/2(木) 17:35

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