〔米株式〕NYダウ反発、72ドル高=ナスダックも高い(3日午前)

4/3 23:49 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】3日午前のニューヨーク株式相場は、市場予想を下回る米サービス業関連指標を受けて反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時25分現在、前日終値比72.74ドル高の3万9242.98ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は57.93ポイント高の1万6298.38。
 米サプライ管理協会(ISM)が発表した3月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は前月から1.2ポイント低下の51.4となり、市場予想(52.7=ロイター通信調べ)を下回った。これを受けてインフレ高止まりへの懸念が弱まるとともに、市場が見込む米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ回数の減少を巡る警戒感が幾分後退。市場は買いで反応し、ダウは一時135ドル余り上昇した。
 ただ、この日はパウエルFRB議長やバー副議長などの講演が予定されており、買い一巡後は上値が伸び悩む展開となっている。CMEグループのフェドウオッチによると、市場では現時点で年内3回の利下げ予想が優勢となっている。
 米民間雇用サービス会社ADPが朝方公表した3月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は、前月比18万4000人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の14万8000人増を上回った。米労働市場の堅調を示唆する結果を受けて、朝方はもみ合いで推移していた。
 個別銘柄では、キャタピラー、スリーエム(3M)、メルクなどがいずれも1%超高となり、ダウ平均の買いを先導している。一方、インテルが一時7%超安。2023年のファウンドリー(半導体受託製造)部門の赤字が70億ドル(前年52億ドルの赤字)に拡大したことを受けて失望売りが膨らんでいる。テスラは0.3%安と小幅安。(了)

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最終更新:4/4(木) 0:25

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