米下院議長、ウクライナ・イスラエル支援法案の週内採決目指す

4/18 9:42 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ジョンソン米下院議長はウクライナとイスラエルに新たな支援を行う法案の採決を週内にも図る方針だ。議長解任を求める米共和党強硬派の動きに屈しない姿勢だ。

ジョンソン議長は16日夜まで強硬派と激しく議論した後、950億ドル(約14兆7000億円)規模の支援パッケージ法案の概要を明らかにした。また、20日に採決に持ち込む見通しを示した。

バイデン大統領はこの法案に支持を表明し、議会に速やかな対応を求めた。声明で「私はこの法案に直ちに署名し、世界にメッセージを送る。われわれは友人と共にあり、イランやロシアを成功させないというものだ」と表明した。

ジョンソン議長は支援パッケージ法案を分割し、ウクライナ、イスラエル、台湾への支援について別々に採決に諮る方針だ。

イスラエルの法案には、世界の人道危機対策と難民支援向けとして90億ドルの予算も盛り込まれている。

別の法案では、支援費用捻出に向けたロシアの資産差し押さえを求めている。ジョンソン議長によると、こうした法案には、中国の字節跳動(バイトダンス)に動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業売却を義務付ける条項も含まれる。

TikTok売却はバイトダンスの投資家に利益-米下院特別委員長

下院は既にTikTok売却を事実上強制する法案を可決したが、上院はまだ動いていない。この条項を付けることで、上院はウクライナとイスラエル支援の条件として同法案の受け入れを余儀なくされる。

支援パッケージ法案には、ウクライナ向け経済支援に対し返済を義務付けることも明記された。大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領が示した提案が取り込まれた。

原題:Speaker Johnson Defies Hardliners, Presses Ahead on Ukraine Plan(抜粋)

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最終更新:4/18(木) 9:42

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