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週間為替展望(豪ドル/ZAR)- ZAR、CPIとSARBに要注目

9/18 3:41 配信

トレーダーズ・ウェブ

◆豪ドルは対NZドルの動きに注目、両中銀の政策の方向性の違いが明確に
◆豪中関係悪化や、中国株の値動きにも注目
◆ZAR、CPIとSARB・MPCに注意
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 78.00-83.00円
南ア・ランド円 7.20-7.80円

9月20日週の展望
 豪ドルの上値は限られるか。今週、ロウ豪準備銀行(RBA)総裁が講演で「2022年、23年に利上げが織り込まれていることを理解するのは困難」「第3四半期GDPは少なくとも2%縮小の公算が高く、さらに縮小するリスクも」「インフレが3%を一時的に超えることに問題はない」などとハト派的な見解を示した。発言を受けて豪ドルは弱含んだが、特に対NZドルでの売りが顕著で、一時昨年4月以来の水準まで売られた。NZの8月の住宅販売はロックダウンの影響から前月比で下回ったが、住宅価格インデックスは前年比で31.1%上昇。住宅価格の中央値も25%を超えて上昇した。市場ではNZ準備銀行(RBNZ)が住宅価格抑制のために利上げに動くのではとの憶測が高まっている。両中央銀行の金融政策の方向性の違いが明白となっていることで、来週も豪ドルは対NZドルでの売りが重しになりそうだ。

 また、中国情勢も要警戒。豪中関係は悪化したままだが、依然として経済的な結びつきは強い。中国の不動産開発大手・恒大集団の利払い問題などから、中国株が大幅に下落する恐れもあることには警戒が必要だ。さらに、米英豪が新たな安全保障の枠組みを構築し、豪州に原潜配備の協力を求めていることから、中国の対豪圧力が増す可能性があることも注意。なお、来週は豪州からは主だった経済指標の発表予定はないが、21日に9月のRBA理事会の議事要旨が発表される。

 南アフリカ・ランド(ZAR)の上値は限られるか。7月の小売売上高が、昨年のパンデミック禍によるロックダウン時よりも減少したことはサプライズとなった。各地での暴動により、輸送や港湾などが麻痺し、暴動の被害を避けるために小売業が店を閉じ、製造業も生産を中断したことなどが要因。7月以後は暴動が落ち着き、ロックダウンの規制も緩和されていることから、市場では8月以後は回復するとの見方が強い。しかし、失業率が高止まりしていることなどから、国民の不満がいつ再び爆発するかもわからない。南アのカントリーリスクは高いままだ。

 来週は22日の8月消費者物価指数(CPI)と翌23日の南ア準備銀行(SARB)金融政策委員会(MPC)に注目。CPIは6月が+4.9%、7月が+4.6%とSARBの目標水準の中心値を上回っている。上述のように小売売上高などが弱い状況での利上げは難しいだろうが、8月もインフレ高進となった場合は翌日のSARB・MPCでの声明に注目が集まりそうだ。

9月13日週の回顧
 豪ドルは軟調に推移した。ロウRBA総裁によるハト派発言や、株安の影響で対円、対ドル、対NZドルともに軟調に推移した。注目された8月の豪雇用統計では、失業率は大幅に低下したものの、労働参加率と月間労働時間が大幅に減少したことを受けて下げ幅を広げた。
 ZARも対ドル、対円ともに弱含んだ。週初に上値をトライする場面もあったが、南アが生産量の約7割を占めるプラチナ価格が軟調に推移し、南ア株も2月以来の水準まで下落したことを受けて売られた。また、7月の小売売上高が市場予想を大幅に下回ったことも重しになった。(了)

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最終更新:9/18(土) 3:41

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