Babylon Labs、Cosmosとのブリッジ構築──ゼロ知識(zk)技術を活用
Babylon Labsは、ビットコインステーキングプロトコルの最大級の開発会社で、ビットコインブロックチェーンの相互運用性を高めるために、Cosmosブロックチェーンとのブリッジを構築している。
ビットコイン開発会社Fiammaと提携し、ビットコインブロックチェーンでイーサリアムスタイルのスマートコントラクトを可能にするよう設計されたBitVM2を使用している。BitVM2は、ビットコインブロックチェーンでのゼロ知識(zk)技術の活用を可能にするものだ。
ゼロ知識(zk)技術は、異なる当事者間で、互いに情報の中身を開示することなく、その情報が正確であることを確認することを可能にする。つまり、この技術を使うと、異なるブロックチェーン間でデジタル資産のやり取りすることが可能になる。
Babylon LabsやFimmaのような開発会社は、ビットコインに蓄積された大きな価値を解き放ち、他のエコシステムに資金を提供し、ビットコインの決済速度や規模に関する制約とは無関係なチェーン上で取引できるようにすることを目指している。
こうした取り組みは、イーサリアムブロックチェーンで広がっている動きと同様に、ビットコインのユーティリティを拡張するさまざまな取り組みのひとつだ。Babylonのビットコインステーキングプロトコルは、この分野における最も重要なプロジェクトのひとつであり、暗号資産ビットコインを使って、他のチェーンや分散型アプリケーションのセキュリティを確保する方法として注目されている。当記事執筆時点で、TVL(預かり資産)は約55億ドル(約8700億円、1ドル158円換算)にのぼる。
2023年10月、Robin Linus(ロビン・リーナス)氏が発表したBitVM(BitVM2の前身)は、セキュリティを損なうことなく、より高速、より安価に取引を処理できるロールアップを可能にすることで、ビットコインブロックチェーンをよりプログラマブルにする画期的な技術として歓迎された。
BitVMは、ビットコインブロックチェーン上でプロジェクトを構築する開発者の間で大きな熱狂を巻き起こした。その中には、他のネットワークへのブリッジに焦点を当てたものもあった。
Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)が支援するゼロ知識(zk)ロールアップのCitreaは2023年9月、EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性を備えた、BitVMベースのブリッジをビットコインブロックチェーンのテストネットに導入している。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Shutterstock|原文:Babylon Labs Brings New Momentum to Bitcoin ZK Tech Through Bridge to Cosmos Chains
CoinDesk Japan
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最終更新:1/13(月) 10:00