〔NY外為〕円、156円台前半(29日)

4/30 6:34 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週明け29日のニューヨーク外国為替市場では、海外市場で乱高下した後の円高・ドル安地合いが継続し、円相場は1ドル=156円台前半に上昇した。午後5時現在は156円30~40銭と、前週末同時刻(158円32~42銭)比2円02銭の大幅な円高・ドル安。
 円相場は、アジアの取引時間帯に1990年4月以来約34年ぶりに一時160円台に大幅下落した。その後は円買い・ドル売りが急速に強まり、154円台に急騰。政府・日銀が為替介入に踏み切ったとの観測が市場で浮上した。ただ、財務省の神田真人財務官は「引き続き必要に応じて適切な対応をしていきたい」と市場をけん制しつつも、為替介入を実施したかどうかについては明言を避けた。
 ニューヨーク市場に入ってからは、米長期金利の低下を眺め、午前は比較的狭いレンジでの値動きとなった。ただ午後に入り円が一時155円05銭付近まで再び急上昇するなど、介入の動きに警戒感が広がる中で、不安定な値動きも見られた。
 週内には、米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計などの重要イベントを控えている。最近のインフレの高止まりを示す米経済指標などを背景に、市場では、今週のFOMCで、米連邦準備制度理事会(FRB)が現行の政策金利水準の長期化につながるようなタカ派寄りの姿勢を改めて示すとの観測が既に織り込まれ始めている。日本が連休で薄商いとなる中で米国の重要イベントが続き、円相場は値動きが荒くなる可能性もある。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0716~0726ドル(前週末午後5時は1.0687~0697ドル)、対円では同167円33~43銭(同169円15~25銭)と、1円82銭の大幅な円高・ユーロ安。(了)

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最終更新:4/30(火) 7:26

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