AIはまずインフレ要因、その後にデフレもたらす-JPモルガン幹部

5/16 12:34 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 人工知能(AI)が世界中に普及するにつれ、インフレとデフレのどちらが進むのだろうか。JPモルガン・チェースの新しいセールス&リサーチ世界共同責任者によれば、答えは両方だ。

クローディア・ジュリー、スコット・ハミルトン両氏は就任後初のインタビューで、AIの初期インパクトに賭ける投資家は今年、同テクノロジーに必要なインフラがエネルギーや機器の需要を高めると予想してコモディティーに投資していると語った。

米連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ退治の取り組みにもかかわらず、このような賭けが価格を押し上げていると、両氏は語った。ブルームバーグ商品スポット指数は年初から14日までで8%近く上昇した。

ジュリー氏は「インフラや、電力、CPU(中央演算処理装置)、送電網など将来的に必要となるあらゆるものが、インフレ要因になる」と語った。

その後は、企業がAIを使ってより効率的になるにつれてデフレになるだろうと予想し、「私から見ると、これは数年単位で起こることだ」と付け加えた。

JPモルガンの顧客にとって、AIと、それについてどのような投資をするかは最大の関心事だ。ジュリー氏とハミルトン氏によると、今週パリで開かれた同行の「グローバル・マーケッツ・コンファレンス」に集まった650人余りの顧客らには、金利、プライベートクレジット、地政学も議題だという。

ハミルトン氏は、投資家にとって「現在の焦点はFRBだ」とした上で、しかし「大きなポジションは現在、金利よりもコモディティーと株式に偏っている」と語った。

原題:JPMorgan Trading Clients Are Buying Commodities on AI Build-Out(抜粋)

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最終更新:5/16(木) 12:34

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