香港大引け：大幅に3日続伸、21000ポイントを回復　李首相の発言を好感

　5日の香港市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続伸。終値は前日比2.14％高の21006.97ポイントだった。中国企業指数は2.56％高の7556.62ポイント。メインボードの売買代金は概算で1699億1000万HKドル。

　ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ、安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返すと、上げ幅を拡大した。終値ベースで心理的節目の21000ポイントを回復し、10月14日以来、およそ3週間ぶりの高値を更新。政策期待を背景に本土市場が急伸したことで地合いが改善した。中国の李強首相はこの日の午前、中国輸入博覧会の開幕式に出席して行った講演で、2024年の国内総生産（GDP）成長率目標の達成に改めて自信を示したほか、財政・金融政策の余地は大きいと述べたことが材料視されたもよう。

　ハンセン指数構成銘柄では、スマート部品メーカーの舜宇光学科技（02382）、ボトル入りウオーター大手の農夫山泉（09633）、スポーツ用品の李寧（02331）、医薬品ネット通販の京東健康（06618）などが大幅高。半面、香港地場系銘柄の長江インフラ（01038）と電能実業（00006）、豚肉大手の万洲国際（00288）が逆行安。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.57％高の4693.85ポイントと大幅に続伸。舜宇光学科技、快手科技（01024）、センスタイム（00020）、華虹半導体（01347）が上昇率上位。下落は理想汽車（02015）とウェイボー（09898）の2銘柄のみだった。