13日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀の金融政策修正への思惑からドルが売られたものの、長続きはせず、1ドル=155円台後半でもみ合っている。正午現在は、155円74~75銭と前日(午後5時、155円68~70銭)比06銭の小幅ドル高・円安。
ドル円相場は、東京時間に入り、155円60銭台で始まった。米長期金利の高止まり観測でドル買い・円売りは続き、156円台目前に迫る場面もあった。しかしその後、日銀が国債買い入れオペ(公開市場操作)通知で長期債の買い入れ額を減らしたことから、「政策正常化への思惑で、ドル売り・円買いが強まった」(国内証券)。これにより、午前10時すぎには155円50銭台に水準を切り下げた。
ただ、今週の重要イベントである15日の4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を前に、積極的に売り買いを仕掛ける向きは少なく、全般は「様子見ムードが強い」(運用会社)という。午後も155円台後半を中心としたもみ合い展開が続きそうだ。
ユーロは、朝方に比べ対円で小幅安、対ドルでは小動き。正午現在は、1ユーロ=167円75~76銭(前日午後5時、167円84~86銭)、対ドルでは1.0771~0771ドル(同1.0780~0780ドル)。(了)
時事通信
最終更新:5/13(月) 13:25
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