欧州マーケットダイジェスト・18日 株小幅安・ドル高・円高

3/19 3:25 配信

トレーダーズ・ウェブ

(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.10円(18日15時時点比▲0.01円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.06円(▲0.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0868ドル(▲0.0019ドル)
FTSE100種総合株価指数:7722.55(前営業日比▲4.87)
ドイツ株式指数(DAX):17932.68(▲3.97)
10年物英国債利回り:4.089%(▲0.013%)
10年物独国債利回り:2.459%(△0.017%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
2月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比                2.6%       2.6%
2月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比                3.1%       3.1%
1月ユーロ圏貿易収支
季調済            281億ユーロの黒字 143億ユーロの黒字・改
季調前            114億ユーロの黒字  168億ユーロの黒字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円はもみ合い。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.3461%前後と2月23日以来の高水準を付けると全般ドル買いが入った。半面、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りも出たため、相場は方向感が出なかった。
 なお、「日銀は18-19日の金融政策決定会合で大規模緩和の解除を決める方針。マイナス金利政策のほか、長期金利を抑え込むための長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や上場投資信託(ETF)などリスク資産を買い入れる枠組みもなくす」との報道が伝わると円買い・ドル売りで反応。2時過ぎに一時148.92円付近まで下押しした。
 ただ、「日銀の政策修正は織り込み済み」との見方から円買いでの反応は長続きしなかった。アジア時間に付けた日通し安値148.91円が目先サポートとして働いた面もあり、すぐに持ち直した。

・ユーロドルは頭が重かった。米10年債利回りが時間外取引で4.28%台まで低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。21時前に一時1.0906ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、先週発表された米物価指標がインフレ圧力の根強さを示したことで、米利下げ先送り観測が高まる中、米10年債利回りが上昇に転じると徐々にユーロ売り・ドル買いが優勢に。3時前には一時1.0866ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.65まで上昇した。
 なお、短期金利市場では6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が50%を下回る場面があった。

・ユーロ円は頭が重かった。しばらくは162円台半ばでのもみ合いが続いていたが、ユーロドルの下落につれた売りが出ると次第に弱含んだ。「日銀はマイナス金利解除のほか、YCC撤廃とETF購入終了を決定へ」との報道が伝わると円買いで反応し、2時過ぎに161.95円と本日安値を付けた。

・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続落。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、21日の英中銀(BOE)金融政策委員会(MPC)を前に積極的な取引は手控えられた。引けにかけては売りがやや優勢となった。ナショナルグリッドやセバーン・トレントなど公共事業関連の銘柄が売られたほか、アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が値を下げた。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら4日続落。アジアの株式相場が総じて堅調に推移したことから独株にも買いが入ったものの、今週予定されているFOMCなど重要イベントを前に買いの勢いは長続きせず、終盤失速した。個別ではアディダス(2.39%安)やザルトリウス(1.68%安)、DHLグループ(1.55%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

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最終更新:3/19(火) 3:25

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