〔NY石油〕WTI反落、83ドル台(29日午前)

4/29 23:23 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週明け29日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、イスラエルとイスラム組織ハマス間の戦闘休止に向けた交渉の前進を受け、過度な供給不安が後退し、反落している。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は午前9時45分現在、前週末比0.39ドル安の1バレル=83.46ドル。
 エジプトのメディアは、ハマスの代表団が29日、エジプトに向けてカタールを出発したと報道した。AFP通信によると、パレスチナ自治区ガザで交戦が続くイスラエルとの戦闘休止を巡り、イスラエル側が示した案についてハマスが間接交渉の仲介国エジプトに回答するという。ハマス幹部はこの案に「大きな問題はない」と発言している。停滞していた交渉が本格化する可能性があると受け止められたことから、中東情勢が一段と緊迫化するとの過度な警戒感が和らぎ、売りが先行している。
 また前週に発表されたインフレ関連指標では、根強いインフレ圧力が示されたことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期が後ずれするとの見方が拡大している。政策金利の高止まりで景気が減速すればエネルギー需要の減退を招くとの連想につながり、相場を下押ししている。(了)

時事通信

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最終更新:4/29(月) 23:25

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